■よんた藩王の思想
海辺に面する小国家であるよんた藩国は、その牧歌的外観に反して高度な科学力を持った国家である。
この国家がえらく平和な見た目をしているのは、自然を愛するよんた藩王の思想あってのことである。
この王は、工業的発展よりも、科学技術に裏打ちされたエコロジカルな発展を望み、国をあえてそのような方向に導いてきた。


■よんた藩国のエネルギー・資源事情
よんた藩国における主なエネルギー源は、風力発電、地熱発電、太陽光発電によって得られ、またその設備自体も景観を損なわないように工夫がなされている。(映画のロケ地にも良く選ばれるようだ)
また、海底資源(石油・天然ガス)も豊富であるが、これは環境への影響を考え、必要最低限の使用にとどめ、他の藩国への輸出にあてることで貿易利益を生み出している

■よんた藩国食糧事情
よんた藩国は、その自然の豊かさもあって、大変に食に恵まれた国家である。
内陸部の穀倉地帯の規模はかなりのもので、収穫期には「黄金の海」とまで言われ、一種の観光名所にすらなっており、ここをロケ地とした、農民出身の青年と、地主の娘の悲恋を描いた「黄金畑で捕まえて」は、わんわん帝國下で一大ムーブメントを巻き起こした。

また、漁も大変盛んで、藩王自ら漁に出かけることも珍しくない。え、魚はにゃんにゃんじゃないかって?
いいえ、おいしいものに国境はありません

■よんた藩国の娯楽
牧歌的なよんた藩国には、いわゆる歓楽街的なものはほとんどない。(酒場やカラオケ店はあるが、下卑た雰囲気にはならない、国民性に合わないのである)
前述したように、よんた藩国は映画のロケ地に良く選ばれることも合って、大変に映画文化が盛んである。
そのため、わんわん帝國映画祭が開催される地であり、映画産業による利益は無視できないものがある

その他、自然を利用したレジャーは国民はもちろん、帝國下のほかの藩国でも大人気であり、長期休暇ともなれば、観光客がどっと押し寄せる。噂によれば他の藩王もお忍びでいらっしゃる避暑地などもあるとか。

またこの国のメイドさんは、料理の腕も抜群であり、雇うならよんた藩国のメイドさんが良いといわれるほどである。
料理がおいしいことも、この国家の魅力のひとつなのだ

■よんた藩国の地理

藩国が岸を接する海には、南の海から暖流が流れている。暖流からは湿気を多く含んだ水蒸気が、常に立ちのぼっている。
水蒸気は北風によって南の山地へ運ばれ、冬に雪をもたらす。また夏でも山地には霧や雨が多く、寒冷地にしては森林が発達している。
森林が発達している別の要因として、山地の地下にマグマ溜まりが存在することも挙げられる。
気候が同じ他の藩国と比べて地熱が高く、雪解けも早い。
一年を通した降水量の多さとあいまって、山地では豊かな水量をほこり、その多くが地下に染みこむ。
地下水はマグマ溜まりで温められてから地上に湧きだすので、有数の温泉地としても知られる。
またマグマ溜まりは地熱発電にも利用され、よんた藩国のエネルギーを支えている。
他のエネルギー源としては、向きと強さが常に一定の北風を利用した風力発電や、太陽光発電も用いられる。
よんた藩国が位置する海岸は、暖流と寒流がぶつかる潮の境目に近い。
山地に広がる針葉樹の森からは、ミネラルなど豊かな栄養素が川を通じて海に流れこむ。

■よんた藩国の貿易、商業について
よんた藩国の貿易、商業について
他国との貿易を積極的に行うことで、経済を維持している。
港と商業地区を一体化することで各取引をスムーズに行えるようにしているようだ。
港には灯台があり、漁業船や商業船の安全を守っている。
その灯台に招かれてやってきた他国船は海沿いにある商業地区で荷を降ろし、
この藩国に品物を供給し藩国の輸出品に荷を積み替えて藩国に潤いをもたらしていくのだ

支那実(PL:沙倉霞)さんのイラスト設定画廊

■交通機関について
まだ開発さてれいない地域には直通道路を敷くことで交通の便を確保しているので、比較的移動は容易になっている。
冬場は除雪車、消雪パイプを駆使し除雪を行い、交通を確保している。
また、場所によっては流水道路を設置してあるのだが、
凍結防止剤に使われる塩化カルシウムの自然への影響を考慮して、非常時以外は機能させていないようだ。

<よんた藩国名物・ヨンタ饅>

猟による様々な食肉の生産地であるよんた藩国。
その名物料理がこのヨンタ饅である。基本的には猟で取れた肉(鹿、熊その他)を小麦を使った生地で包んだ料理であるが、同名の料理が2種類存在する。

一つが旅の客など相手に屋台や飲み屋で売られるホットヨンタ饅である。
というか、正式にはこっちがヨンタ饅である(商標登録されている)
これは味付けして煮込んだ肉を小麦を使った生地で包み焼きしたもの。
使っている肉が肉なのでクセがありそうだが、香草とじっくり煮込んであるので臭みはない。
ちなみに少々ピリ辛である。
大変美味しいが、当然温かくなければ旨くない。

もう一つは純粋な伝統的家庭料理である(藩国内で「固い方」といえばコレを指す)
燻製肉を戻したものを小麦で包んで同じく窯で焼いている。
こちらは冷めても美味しいように味付けその他に工夫が凝らされている。
国民の朝食は大抵がこれであり、どこの家のかーちゃんも毎朝たくさん作るのが習慣である。
ちなみに余ったものは玄関先に置かれて、家族でも通りすがりでも勝手に食っていいとされている。
牧歌的というかイヌイットライクな風習である。
よんた藩国ではちょっと小腹が空いたらそこらへんの家に寄って「お姉さーん(おばちゃんと言ってはいけない)ひとつもらうよー」と言えばいいのだ。
いや全くもって良い国である(田舎である、と言えばそれまでだが)


(イラスト ヒロキ)

 

<よんた藩国のスウィーツその1・シュガー!ヨンタ饅>

食の国……と銘打っている訳でもないが、何故だか食文化の多彩なよんた藩国。
当然、スウィーツ類も多種多様である。
そのうちの一つがこの「シュガー!ヨンタ饅」である。
スウィートヨンタ饅とかではないところが重要だ。

ちなみに、安く売り出されている商品である。
色々な味(アーモンド、小豆餡、チョコ、キャラメルにストロベリー)があり…まあ、良く言えば大衆向き、悪く言えばノット繊細。
言ってしまえば、儲けをある程度まで無視した感じで作られたお菓子だ。
これは、まあぶっちゃけ子供に買ってもらうためである。

売れ残りを店主が処理(捨てない。食べる)するという前提で、生菓子なのに駄菓子屋で売れる値段にまでされており、家庭で作りたい人用にレシピも公開している。

それなのに…というか、だからこそと言うべきか。とても美味しい。
それは、お菓子デザイナーが、パティシエが、努力に努力を重ねているから。
偉い人が食べる高いスウィーツと同じくらい、子供が食べられるお菓子に全力を尽くしているからなのだ。
どんな味にもあうように作られた皮と、それぞれ工夫がこらされた具材。
小豆餡を例に取るなら、蜜抜きにこだわってエグミを極限まで取り除いている。

そのせいで、初めて食べた人は「この値段でこの味!?」とたいていビックリする。

え、それにしても安すぎる?
ネタを明かせば……パティシエや、お菓子デザイナーを軍属だか政府直下の人間が趣味(無給)でやっているせいではないだろうか。
彼らは、「何してんですかあんたら!?」と言われながら、今日もお菓子を作っているのだ。

で、味の方は。(甘くない普通の)ヨンタ饅の皮が香ばしく焼かれたものであるのに対して、とても柔らかい。
平仮名で形容したい食感…とでも言おうか。矛盾した表現だが、ふわふわで、かつもっちりだ。
来国の際は、是非ご賞味あれ。

画像はよんた藩国一般家庭の男性。つまみ食いしているところを妻に激写された一枚。
(彼は3秒後に足腰立たなくなるまでボコボコにされた挙句、この写真をネタに全自動食器洗い機を買わされる)
(文責 ヒロキ)



(イラスト ヒロキ)

 

<ラーメン小路>

官庁街の近くには、官庁で働く職員や付近の民間企業の従業員向けにいくつもの飲食店がある。

その中でラーメン店ばかりがずらりと並ぶ一帯があり、ラーメン小路と呼ばれている。
狭い路地の右と左に入り口が並び、店舗から流れ出る湯気のおかげで多少の雪は積もる前に溶けてしまう。
人々は雪溶けの水たまりを踏んだり避けたりして店に入っていく。

熊肉のチャーシューや、契約農家で作ったこだわりの小麦で作る麺、よんた湾で取れる新鮮魚介を具に使うなど、各店こだわりのラーメンが手頃な価格で食べられる。

毎月第三日曜日には、店をはしごして食べ歩くラーメンウォークラリーが行われ、完食者には1万わんわん分のラーメン券が送られる。
(文責 グラ)

 

<よんた藩国名物・雪祭り>
雪国であるよんた藩国では、毎年降雪量が減ったころに雪祭りが行われる(真冬はこんな暢気なことはできないので)
よんた藩国の祭りの中で最も盛大なのがこの雪祭りといっていい。

しかし、雪祭りと言ってもそこはよんた藩国である。
芸術よりも食い気。旨いもののためなら無理を通して道理を引っ込めるのが我が国である。
雪像よりも堂々と屋台を出し、これがうちの雪祭りだと言い張るのはいっそ潔い良いほどである。

屋台目当てで藩城抜け出して藩王以下、吏族や大族その他が出没するという噂もあるが、あくまでも噂である。
(見かけたら直ちに藩城までご一報を。捕縛して仕事に戻します)

ちなみに、2体だけ作られる雪像の方は年々巨大化の一歩を辿っている。
でかいと子供が喜ぶから、という理由だけで藩国政府はおろか軍部まで(子供と遊ぶ兵隊さんが居ても良いだろうと嘘ぶいて)全面協力体制なのである。

基本的に子供が喜ぶことが好きなのだ。
子供を守ってバカやる国がよんた藩国(国民募集中)である。

画像は国民の記念写真。子煩悩な父が撮影している。
兄(左)はカメラが苦手な照れ屋である。
(文責 ヒロキ)



(イラスト ヒロキ)

 

<春を呼ぶ祭(通称 花見祭)>

どんなに長い冬もいつかは春が訪れる。
雪に閉ざされている期間が長いよんた藩国において、どんなに短くとも冬以外の季節は貴重なのである。
特に、春が早く来てほしいと思う国民は多い。

まだ雪が融けきっていない頃、この祭りは行われる。名前は都合上『祭』だが、よんた藩国で行われる以上、実態は花見である。
みんなでご馳走を持ち寄り、桜の下で飲め、歌え、食え、食え、食え、である。

祭の始まりは『桜娘』の選考から始まる。桜娘とは、花見の幹事役のようなものである。
だがこの桜娘の選考は簡単に言うとミスコンである。桜の似合う娘(通例として20歳前後、例外あり)を選び出し、当日お酌してもらいます。

桜娘の選考が済めば、桜のつぼみの様子を見ながら、ご馳走の用意が同時に進められる。
国有の巨大冷蔵食料庫が開放され自由に使えるため(当日まで出すことは出来ない)ご馳走が傷む心配はあまりない。
もちろん、よんた饅はどこの家庭でも大量に作られる。
ちなみに、つまみ食いをした者は厳重に罰せられる法律がある。(味見は例外として認められている。)

桜が咲いたら、ようやく花見である。
この日は、ほとんどの商店は休みで、役所も遅くてもお昼を過ぎた頃には仕事を切り上げます。
みんなで桜を囲み、ご馳走を交換して、とにかくみんなで騒ぐのである。
噂では、藩王もこっそり参加しているが、この日ばかりは大目に見てもらえるらしい。      (文責・らい)


(イラスト 沙倉 霞)

<映画関連産業>

 「いや! いやよ!!」
 「お願いだ…、分かってくれ。俺だってつらいんだ!」
 女、泣き崩れる。
 「…どうして…どうしてこんなことになってしまったの…?」

 名作『黄金畑で捕まえて』のワンシーンより


よんた藩国の豊かな自然は、映画やドラマに使われる事が多い。
その中でも、『黄金畑で捕まえて』はわんわん帝國中で大ヒットを飛ばした名作である。
もともと、業界ではよんた藩国のよさは有名であったのだが、
『黄金畑で捕まえて』の大ヒットは、それに更なる拍車をかけた。
藩国側の受け入れ態勢はもともと寛大ではあったのだが、
演出と称して、環境に悪影響が出るような行いが続出した結果、少し、規制をかける事になった。
とは言っても、最低二人の吏族を撮影に付き合わせる、などである。
一応、付き添い吏族には、撮影の中断や撮影許可の取り消しなどの権限が与えられているが、
この仕事が回ってくるのを楽しみにしているような、彼らの様子を見る限り、この権限が使われることはほとんど無いようだ。
ちなみに、この規制は吏族たちのお楽しみのために作られた、との噂がある。(真偽不明)

映画業界でよんた藩国が好まれる理由の一つに、物資の現地調達がしやすいという点が上げられる。

撮影に何度も使われた結果、衣装の仕立て直しなどが必要になることもあった。
その結果、「ここで作れるようにすればいい」との誰かの声により、衣装作成のアトリエが開かれる事となった。
このアトリエのスタッフはメード達から直接裁縫を教わった人材が使われている。
そのため、技術面では全く問題なく、丁寧な仕上がりとなっている。


(イラスト margo


自然の中で撮影するといっても、木や岩などを移動させたり、追加したいときもある。
そのため、よんた藩国内には、大道具やら小道具を作成する工場がある。
ちなみにこの工場には、軍の整備士さんたちが覗きに来る事がある。
この工場では軍のお下がりの工具やらが使われているからである。
また、ここの作業員は大変に器用なため、逆に、軍から工場にお呼びがかかることもある。
ちなみに、こずかい稼ぎにちょっと手伝う整備士もいるとか。
そういうわけで、この工場で作られるものは(特に銃などの軍関連)非常に精巧に作られている。

このように、撮影に必要なものはほとんど揃うので、シナリオや、役者の体のサイズなどのデータを先に送って、
藩国内で物品を用意することで、輸送費を軽減させる方法がとられている。

一大ムーブメントを引き起こした『黄金畑で捕まえて』ではあるが、もともと一作完結で作られたのだが、
あまりの反響の大きさに続編が急遽製作されることになった。
豪雪のため、埋まってしまった小屋の中から、身動きが取れなくなった5人の男女の恋愛模様を描いた、『冬のヨンタ』である。
ただ、こういった経緯で作られた作品は出来が悪い事が多いため、業界でも懐疑的な意見が多い。  (文責・らい)

 

<映画ヨンターマン・シリーズ>

子供向け娯楽映画。
よんた藩国そっくりのヨンタ星を舞台に、ヨンターマンと謎の怪人・マズイーヌが戦ったり戦わなかったりする。

平凡な少年・ヨータは隣のおねいさんが作る特製よんた饅を食べると超人ヨンターマンに変身するのだ。

シリーズ最新作『ヨンターマン スペースガード編』は来夏公開予定。

―――(予告編)―――

ばっちゃん「お前には実は兄ちゃんがおるんじゃ」
ヨータ「え!?」

おねいさん「待って!あなたは、もしかして…」
???「ヨンターマンEX。それが今のおれの名前だ」
おねいさん「そんな!」

(マズイーヌの笑い声が響く)


ヨンターマン スペースガード編
来夏公開
(文責 グラ)

 

<映画ヨンターマン・ザ・スペースガードパート>

映画産業の盛んなよんた藩国で作られた映画。通称スペガー編。
子供向けでありながら、大人も感動できる名作だったら……いいなー。とは監督の弁。
ちなみにヨンターマンシリーズの6回目の完結編。
そろそろ本当に完結するらしい、と話題を呼んだような気がしないでもない。そんな映画。
ちなみに藩国藩王、大族以下略の方々が特別出演しているらしいとの噂。探してみてもいい。見つけても特にいいことはないが、まあ止めはしない。

以下宣伝文。

マズイーヌとの共闘で話題を呼んだ前章から1年と半年…ついにヨンターマンが帰って来た。

ヨンターマンの半身にして、最強の敵。ヨンターマンEXは、ヨンターマンこと少年ヨータから全てを奪う。
全てを失い、愛する故郷を石持て終われながら。
特製ヨンタ饅さえ奪われ、変身することさえできなくなりつつも、だがそれでも絶望の中でただの人として戦い続けるヨータ。
その戦いの果てに、何かが待つのか? それとも…

いまだに最高傑作と名高い第一期シリーズのスタッフ&キャストが再結集して作り上げた、ヨンターマン映画化第13弾にして、真の意味での完結編!
というか、今回でやっと本当に完結するとか、しないとか、もはや割とどうでもいいとか。

「大人にこそ…見て欲しい作品なんです」
(脚本家グラジオラスさんのライナーノーツより)
(文責 ヒロキ)


(イラスト ヒロキ)

 

<宿泊施設>

何度も申し上げているように、我がよんた藩国は映画の撮影地となることが多い。
映画の撮影はその気になれば一人でも出来るかもしれないが、通常、役者、スタッフを合わせて結構な人数で行われる。
そうなってくると必要なのが、それだけの人数を収容できる宿泊施設である。

映画のロケ地に選ばれる以上、景観を守るのは大切である。
そのためいわゆるリゾートホテルのような高層のホテルは規制がかかっている。
ならばどうするか。
そこで登場したのがよんた藩国名物の一つ、「ホームステイ型ホテル」である。
これは、名前の通り、一般家庭にホームステイしてもらうのである。
もともと世話好きな家庭の多いこの土地では、ホストファミリーの確保は問題なしであった。
質も、少しおせっかいな所もあるが、料理のおいしさで十分カバーできる範囲である。
映画の撮影には数ヶ月かかることも多く、このシステムは意外と好評で、
ホストファミリーの指名なんかもあるくらいである。(大体は前に泊めてもらった所を指名する)

この制度の利用は映画スタッフの他に、観光客でも気軽に利用できる。
もとより、一般家庭に泊まるのだから料金が安く、人気が出ないはずもない。

ホストファミリーの登録は役所で簡単にする事ができる。
それは、藩国全体が、自国民を信じているからだともいえる。  (文責・らい)

<教育関連施設>

―――― 子供は絶対に守るべきものの一つである。
しかし子供達は、ただ守っていればよいというわけではない。
守り、育み、教え、見守る。そのバランスが重要である。
なぜなら、彼らこそが未来の紡ぎ手なのだから  ――――
『よんた藩国に伝わる、教育者の格言』

とりあえず、子供は大切にしていきましょうという方針にのっとり、
よんた藩国では教育にもそれなりに力を入れている。その最たる例は学校である。
よんた藩国は面積こそあまり広くないが、
ど真ん中を川に横切られているという、地形により、居住区画が、離れて存在している。
つまりは、どちらに学校があろうとも、対岸の子供達は川を渡って通学せねばならなくなる。
その事を聞いた藩王の「なら2つ作れ」の一言で、そこそこの予算を学校建設に注ぐ事になった。

しかし、学校というものは、作ってしまえばすべて片付くわけではない。
校舎の維持費はもちろん、教員の確保、教材の購入(基本的に教科書等は、無償配布されております)、
その他もろもろに結構お金がかかるのである。
そのうえ、2つも作ってしまった以上、その費用はなかなか馬鹿にならない額になっている。
そこで、少しでも経費を抑えるためにまず取り掛かったのが人件費の削減、つまり教員の数を減らそう、ということである。
教員の数を減らすといっても、もともと足りていたわけではないので、これ以上増やさなければいいのである。
ただ、そうなると子供に目が行かなくなったり、教えられる教科が偏ったりする。
それらの回避のため、吏族をはじめ、各部門の担当者が代用教員を勤めることになっている。
ちなみに、藩王も(経費増大の責任を取らされて)代用教員の職務を行っている。

2つ作った学校は西側が本校、東側が分校となっている。
西側は比較的人口も多く、本校のほうはそれなりに学校の体裁を保っているが、
東側は開発がされきってないので、分校に通うのは非常に少人数である。そのため多学年学級となっている。
財務担当から「分校は要らないのでは」との声が上がる事もあるが、
言ってる本人も、経費がかかっても必要、と思っているぐらいなので、当面取り壊される心配は無い。

しかしまあ、なんだかんだいっても、みんな子供達を大切に思っているのである。   (文責・らい)

 


(イラスト ヒロキ)

<軍事施設に関する内容>

作業報告書

作業内容 丘上の待避壕の作成

かねてより子供や航空機の離発着を見学する人のために、滑走路の真後ろに有る丘を、国民に一部解放(主に子供の遊び場)されているが、
緊急の航空機発着(故障機による墜落など危険対処)及び戦闘状態に入った際に、即座に見学者等の安全を確保のため避難出来る場所を設けることにした。
作業内容としては、新たに耐爆用の建物を建設する案もあったが、その場合、事故機などが、建物の高さに衝突する危険があったため、
掘削による丘の地下にそのスペースを設けることにした。地上に出ている入り口の起伏の高さは1m以下、(ブランコより低い)
入り口ドアは耐爆耐熱を施された分厚く重い物だが、子供でも開けられる様に工夫されている。
地下塹壕内も、大人ななら、20名前後入れる広さ(30平方メートル×高さ3m)があり空気(酸素)循環用設備、
及び冷暖房空調(動力は電力。(地熱発電機)バッテリーも装備10日分)も整えて居る。
もちろん耐爆耐熱及び崩落対策の施工を施し、さらに、密閉された空間内の圧迫感を感じさせないような、内装工事を行いを行っている。万一に備えて、
待避壕の入り口がふさがれてしまった場合、通常は滑走路脇にある、管制塔及び司令部庁舎内にある救護室、基地正門(ゲート)にある警備兵詰め所に、
脱出用の通路(本来は各配管用地下ピット1.5m×1.5m(上下水、冷暖、電気設備用配線、通信ケーブル等々))で繋がれており、そこからも外に出ることも可能である。
(ただし、保全の観点から通常では分からないように出口は偽装されている。)
さらに、酸素ボンベ、1週間分の非常食及び水、通信機器(無線、アタッチメントを使用すれば有線で、基地と交信可能)毛布、寝袋、
携帯トイレ、(いちよう男女兼用トイレも取り付けて有るのだが。)以上20人分、掘削用器機×1(入り口等がふさがれた際、使用エンジン式)、斧×5、など自力脱出用備品も装備している。
以上が今回の作業内容である。

作業及び、報告担当 辻木 志朗 (文責 sat)


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